100円ショップのものでペンタブの替え芯作ってみた【PTB-STRP1編】

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左からステンレス(釘)、プラスチック(ようじ)、純正(プラスチック)、竹(竹串)、木(割りばし)

  • 100円ショップのものでプリンストンのペンタブレット「PRB-STRP1」用の替え芯を自作
  • 作り方はダイソーの電動字消しを利用した方法
  • 基本的にはどの材質や太さでも製作可能
  • 難易度的にはじつはワコム制のペンタブの替え芯よりも簡単

 みなさんこんにちは、さかなみかんです。前回に5000円くらいで買えるペンタブレット「PRB-STRP1」のレビューをしましたが、別売りの替え芯も高くしかもバリエーションも少なくバリエーションも少ないときました。

 そこで今回は「PRB-STRP1」の専用ペン用の替え芯を自作してみましたのでこんかいはその製作方法と、材質ごとの使い勝手にかんするレビューをやっていきたいとおもいます。

※純正以外のの替え芯の利用は、本体やペンが壊れるおそれがあるので
自作芯の利用くれぐれも自己責任でお願いします。

関連記事:5千円で超安価だけど高性能!ペンタブレット「PTB-STRP1」を買ってみた

材料の紹介と使い勝手

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まず今回自作芯に利用した材料の紹介です。書き味をおためしにはペンタブの下に自作LEDトレース台にも使用したA4の透明下敷きを敷いています。ペンタブのレビューのときにも話しましたが初期のままだとガリガリとした描きごごちになり、しかも芯が磨り減りやすくなるので何か敷いておくこと勧めておきます。

竹串

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  一般家庭の台所にはまずあるであろう竹串です。今回はダイソーに売っていたものを利用します。今回紹介する自作方法ではもっとも作りやすい材料で、また今回の自作芯は非常に細いので竹のしなり具合が折れにくさとマッチして相性もよい。

書き味はかなり良好で程よくすべり、筆圧もやわらかい。

なお自作も比較的にもっとも簡単にできる部類のものなので、今回製作方法はこの竹串を中心におこないます。

ロングピンピック(プラスチック製つまようじ)

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いわゆるプラスチック製のつまようじ、お弁当のかざりとしてよく使われます。こちらは100円ショップセリアで購入

書き味は今回作ったなかでは一番滑ります。個人的にはすべりすぎて違和感を覚えるくらいだったので下敷きの上にコピー用紙を置くといい感じになりました。ただ若干固いのかペンを傾けた状態だと弱い筆圧だと感知しにくくなります。

なお自作に関しては木製と比べると若干加工がしにくく、竹串の比べると少しだけ手間がかかりますがそれでも簡単な部類です。ただ上記のものは脆いプラスチックのせいなのか、乱暴に製作していくと割れてしまう恐れあり

ステンレス釘

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一部ではなぜか密かにブームになったステンレス芯用に使うステンレス制の釘です。こちらはダイソーでセット販売されているもの。

書き味はとにかく固い。滑り自体はよく普通に使う分には問題ないですが、少し傾けると弱い筆圧を感知しにくく、2014レベルを最大限にいかすには不向きな素材かもしれません。ただし強度的にも最大の固さを誇るため、もっともすり磨り減りにくく一度作ってしまえばペンタブが壊れるまで使えるのではないでしょうか

なお最大のネックは自作にとんでもなく手間がかかること。今回具体的な作りかたは書きませんが、道具にダイアモンドやすり、研ぎ石、金属みがき剤などを利用してひたすら削りつづけます。とにかく時間がかかるので個人的にはあまりおすすめしません。

道具

次に自作に利用する工具類の紹介です。今回はなるべく100円ショップのものに売っている手軽で安価で手に入るものを利用します。

電動字消し

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電動消しゴムというもので、電池を入れることで消しゴム部分を回転させて字を消したりするのに利用します。なおさかなは鉛筆のイラストに利用したりします。こちらはダイソーで購入

 今回はミニルーターの代用品として使います。なお今回はこれがないと自作はほぼ無理と言っていいくらい重要なやつです。もちろんミニルーターがあればそちらを使ったほうがいいですが、100円で手に入りますので

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なおこちらは単四電池2個(別売り)が必用です。今回は同じくダイソーに売ってい単四のニッケル水素電池2個をつかいましょう。

網戸張替え用押えゴム(100均以外のものを勧める)

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網戸を張り替えるときにつかうひも状のゴムです。もちろん網戸を張り替えるために使うのではなく、上の電動字消しと組み合わせて利用します

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ただし今回ダイソーのものを買ってきましたが、それ以外で売っているものを勧めておきます。最初は家にあったものと比べると穴が大きく外径が小さく細いのでホームセンターに打っているものをオススメしておきます。

なお使い方は後述の作り方で

サンドペーパー(紙やすり)

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普通の紙やすりです。今回はダイソーのものを利用しますが別になんでもかまいません。とりあえず必用なものは粗目のものと細目のもの、たぶん#100と#600番台がいいんじゃないかと

研ぎ石(あったら便利)

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こちらはダイソーに100円で売っていたもの、ずっしりと重いです。

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本来はステンレス芯用に購入したものですが、それ以外にも以外の用途でも結構役立ったので買っておいて損は無いです。もちろん別段なくても大丈夫

カッターナイフ

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100均のものでもいいですがなるべく切れ味のいいものを選んでください。今回使うのはオルファ制のカッターナイフ

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なお替え刃だけなら100円より安いので別々に入手するのも手です

その他

ペンチニッパー、はさみとか場合によってはセロテープくらいかな。とりあえずそれだけあれば大丈夫でしょう

作り方

では作り方です。今回は竹製の替え芯の作るという前提で進めていきます。なお製作のさいは純正のペンリフィルを見本として横においておいてください

竹串をカッターでおおまかに削る

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まずはこのままだとかなり太いので、カッターをつかって削っていきます。削り方は上記の画像のように、鉛筆をカッターで削ったことはありますか?あれと同じ要領で削っていきます。

ペンリフィルをみながら、だいたいでいいので先端の太さよりひとまわりの太さになるくらいまで削ります。形は多少いびつでも問題なく、丸くするよりも正方形に近づけたほうがやりやすいかも。ここでの注意点は見本よりも細く削りすぎないようにすること

まぁ失敗したらしたらで新しい竹串を用意してやり直せばいいので気楽にやるといいでしょうか。なおステンレスはもちろん、プラスチックだと削れないのでこの工程はとばします

竹串を電動字消しにドッキング

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次に網戸用押えゴムをはさみで挟み少しの長さだけちょん切って

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竹串の削った部分だけをニッパーかペンチで切断して押えゴムの穴に押し込み、それを電動字消しの穴のなかに押し込みます。

ここでダイソーの押えゴムが細すぎてゆるゆるだったのでやむおえず押えゴムの外まわりにセロテープをまきつけて補強しておきました。

理想はしっかりと固定して手でかるく引っ張ったくらいでは抜けないくらいが理想です。なおひきぬくときはラジオペンチを使います。

高速回転で竹串を削る

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電動字消しに竹串がセットできたら、適当な大きさに切った粗目の紙やすりを

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竹串に挟み込んで字消しをスイッチオン。これで竹串をガリガリと削っていきます。なお写真だと手袋をしてますが、削ったときの摩擦熱でやけどする可能性があるのでつかてほうがいいです。

なおこのとき削りカスがでるので注意

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しばらくするときれいな円形に仕上がってきました。

専用ペンの先端にはまるくらいの太さで

専用ペンの先端にはまるくらいの太さで

目安としては専用ペンの先端の大きいほうの穴にぴったりはまるくらいが理想です。もちろん細いほうの穴に入るくらい削りすぎてはいけませんがペンリフィルと比べながらやっていたらそう言うことにはならないかと思います。

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もしくは上記のような一般的なボールペンの本体の部分、こいらもリフィルと言うらしいですが、こちらのインクをつめているプラスチックの部分の

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穴の大きさが同じではないですがペンリフィル(替え芯)の太いほうの大きさに近いので、これにきつきつで入るくらいでも問題ありません。まぁそのほうが今後の作業がやりやすくなりますので

まぁ今回は上記の押えゴムのものと組み合わせたものにきつきつに入るくらいまで削ってから

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純正のペンリフィルの細い部分と同じ長さになるようにペンチで切断、実は純正よりも多少足が短くなってもぜんぜん問題なかったり

細い部分(足)を削る

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写真がプラスチックのものになってるけど竹ひごと作業はいっしょです。研ぎ石の角にぴったりと並行にして削ります。なお研ぎ石自体でも普通に削れますが、もう少し早く仕上げたいなら細目の紙やすりを設置面に敷いておいてもいいかも

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これも純正のペンリフィルと見比べて、適度に削ったら専用ペンの奥の細い穴にはまるのか確かめながら削っていきます。

で上記の写真のようにすっぽりとはまったらもうほぼ完成です。なお足のところは多少細くなっても問題はないです

仕上げの先端部分(ペン先)を削る

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最後に字消しに最初からついている消しゴムを少し切り取ってから真ん中に押しピンで穴をあけておけば

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仕上げ用の接続器具になります。あとはペン先(先端)をそれっぽい形に削って調整します。

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というわけで完成です。じつは製作工程の写真のものとは違いこちらは自作3回目の完成品。1,2回目は失敗はしていませんが(普通に利用できる)、見た目があまりよろしくないのでやり直しました。

なお純正のペンリフィルや上記の完成品のように太い部分(ペン先)と細い部分(足)の境界をきっちりと分ける必要はなく、実はなだらかにしたほうがしっかりと芯を固定できたり

じつはワコム製の替え芯よりも簡単

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Intuos3用の自作換え芯。左から割りばし、ステンレス(失敗作)、つまようじ

以上がPTB-STRP1の自作記事になります。今回専用のペンリフィルの形状が特殊な形でしかも結構細いので、難しそうな印象をうけましたが、実際にやってみると意外にあっさりと作れてしまい少しばかり拍子抜けです。

  さかなは同じ方法でワコムのintuos3用の替え芯を自作していましたが、それと比べると一手間増えるだけで、難易度的はむしろ簡単なのではないかと思います。

なぜかというと削りすぎても外れやすくはなるものの、今回の自作では一度も替え芯としてひとつも利用できないような失敗作はひとつもないからです。

そういった面ではむしろワコムのほうがシビアで、少し削りすぎるとペンタッチが誤動作を起こす(効きっぱなしになる)ので慎重に削る必用がありました。例えば上記の真ん中のステンレス芯は失敗作でおなじく釘を加工したものですが、もともと太さが微妙に足りなかったようでたまに誤動作をおこします。

そういった意味では手間が少しかかる方法ですが、失敗が少なくある程度しっかりとしたものが作れるので。自作に挑戦してみようという酔狂な方は参考にしてみてはどうでしょうか。

あっもちろん自作は自己責任が基本原則であるのを忘れずに


というわけで今回はここまでにしておきましょう

ではまた次回

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さかなみかん
このブログの管理人です。今はYoutubeでゆっくり実況とかをやっております。 ※主にインディーズゲーがメイン(今のところ)--- さけSpuSpuJP=さかなみかん=じゃんがりあん、 たまにイカプレイにもふけってるけど動画にするかは不明

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