- 100均縛らない場合のLEDトレース台製作
- LED拡散キャップの利用
- LEDの個数を増やす際の予備知識
前回、前々回から引き続き100円ショップ縛りでの自作LEDトレース台の改良の続きです。なんですが大事なことはほぼ前回に話したので今回はプラスアルファなことやこの自作トレース台の応用
例えばA3のトレース台を作りたいとか考えている場合などに知っていると役立つ予備知識などを書いていきたいとおもいます。
なお自作、改造は自己責任が原則ということを肝に銘じておいてください。
では始めましょうか
前回の記事とか
- 前回 100均のLEDトレース台(自作)を改良してみる
- 最初 100均で電池不要なLEDトレース台(USB電源式)を作ってみた
- 関連記事:100円で買える!ガイド付き2穴パンチで自作アニメ用タップ(トレース用)
100均制ではない部品を交換してみる
ということで100円ショップから調達できない部品に交換してみる、というより秋月電子から発注した部品なんですが
LEDを交換してみる
OSPW5111A-Z3という超高輝度5mm白色LEDですね。仕様を見てみるかぎりではそこそこ明るいので期待はできそうです。5個入り120円ほどなので100円ショップで5LEDを買ってきてバラすのとそんなに変わらないかも
メーカーはOptoSupply社というところ、たぶん中国製だと思いますが、それでも100均の身元不明のLEDと比べるとスペックがはっきりと分かるだけでもかなり印象が違いますね
ということで取り付けてみます。足の針金はカットしてもよかったですが今回はそのまま利用することにしましょう。
さすがに一度組み立てたものなので交換はかなり楽でした。クリップを1個ずつ外して丁寧にやっていけば抵抗が落ちることも、あまりないと思われます
おお、光が均一だ。まぁそれが普通のはずなんですが100均のLEDの寄せ集めでいままでやってきたのでこんなにきれいに光がそろった状態をみると感動すら覚えます。
LED光拡散キャップ
今回の本命で、秋月電子に大量に安く売られていたので買ってみました。というよりこちらもOptoSupply社制なのか
取り付けてみるとたしかに光が拡散して、温かみのある光になりました。そのかわり直線的な光の距離がなくなり横向きにしたメリットが薄れているような
ピコーン!
ムカデ式配線とうのはどうでしょうか
ねらいどおり全体に光が拡散しましたね
LEDの数を増やす(減らす)場合は
前 回はLED20個で自作しました。そのとき抵抗の値を4.7Ωか5.1Ωかのどちらかと言いましたが、これはLEDが20個の場合の話です。利用する LEDの数によって最適なLEDの数は変わってきます。このときソケットの数は関係なく1個だろうが3個だろうが変わりません
一応USB電源、ダイソーのUSBACアダプターを利用した場合に限定すると電源の大きさどおりならなんとLED50個まで接続が可能です。
ただ最大容量で動かすのはあんまりおすすめできないので倍の40個で作る場合を想定した場合の話をしておきます。とその前にこちら(リンク)にLEDに関する予備知識が書いてあるので予習しておくと理解はしやすいかと思います。
ここからはある程度分かっている人向けの話、まずは上記の簡単な回路図をみてください。
こちらは前回に作成したソケットの回路。構造は非常に単純なLED1個づつの並列につないでるだけです。まぁUSB電源なら他に大量に繋ぐ方法は難しいかも
ではLEDを40個使用する場合の抵抗値を割り出してみるだしてみます。をといっても簡単でこちらを参考に
- 電源電圧はUSB電源なので5V
- LED電圧はいろいろ付け替えて使う想定をしているので、一般的な3Vと仮定しておきましょう。
- 流したい電流は20mAに、今回のものだと30mAまで大丈夫なものとかもあるけど安全に低めにしておきます。
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LED個数(直列)は回路図から分かるとおり1個で
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最後にLED列数(並列)に使いたいLEDの数を入力しますので40としておきましょう
これで抵抗値を割り出してみると2.5Ωという数字が出てくるかと思います。ただし規格上2.5Ωという抵抗はないとのでそれに近い2.4Ωか2.7Ωとなります。
訂正:どうやら勘違いをしていたようで上のように電源5VでLED3V,電流20mAなら個数が何個でも100Ωになるようです。申し訳ございません
モバイルバッテリーを使えば屋外でも利用可
余談ですが、USB電源を利用してるということはスマホ充電のモバイルバッテリーを利用すればコンセントのない場所でも利用できます。
まあこれを外に持ち出す状況ってのはあんまり想像できませんが、一応屋外使用も可能ということで
自作なら自分で修理ができるし柔軟に作れる
ということでLEDトレース台の自作完了です
いろいろと工夫してみて結果かなり使えるものとなり、使い勝手は実用的に利用する範囲では十分なものになったのではないかと思います。
最初の1000円に作れるというものからは大きく変わってしまい最終的には2,3千円かかる代物になって、100均縛りすらでなくなってしましました。
ただそれでも比較的に格安で作れるうえ、故障したとしても部品を買ってきてすぐに交換できるというのを考えれば長く使えるものであるともいえます。また今回はA4タイプになてますが、ケースを変えるか自作すればA3サイズも十分に可能です
自作LEDトレース台の記事はこれで終わりになりますが、今後、修正や追記はやっていくかもしれません
関連記事:ちゃおの「究極まんが家セット」でモノクロイラスト描いてみた
と言うことで今回はここまでに
ではまた次回。
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抵抗値の計算間違っていませんか?
「LEDの抵抗値計算」サイトでは「※抵抗器を1つで点灯させる場合の抵抗値です。並列でそれぞれに抵抗器を付ける場合は列数を1列にして計算してください。」と書かれています。掲載されている回路図はこれにあたるため、並列の数は1で計算するのが正しいのではないでしょうか。
電源電圧5VでLEDの電圧3Vなら、抵抗の両端の電圧は並列数をいくら増やしても2Vのはずで、電流が20mA固定なら並列数にかかわらず抵抗は100Ωでは?
ご指摘ありがとうございます。どうやら勘違いをしていたようです。どうもすみません
ご指摘のとおり電源電圧5VならLED電圧3Vで電流20mA想定なら100Ωとなるようで、抵抗を変更しないままだと少し過電流になってしまいます。
今回の場合だとLED40個で分流して適正値に近い状態だったので、このまま気づかなかったかもしれません。